悪の教典上 貴志祐介 文藝春秋 2010年出版の読書感想文
■勝手に5段階評価
総合★★★★☆
ストーリー★★★☆☆
文章★★★☆☆
エロ要素★★★★☆
世界観★★★★☆
■なぜ読もうと思ったのか?
ネットの友達が、悪の教典は内容がえげつなかったよと言っていたので、どういう風なえげつなさなのか興味を持ちったから。、
■感想
もともと映画は見ていたので、いきなり小説を読んでも映画の主演の顔がシーンがちょくちょく思い出せてイメージしやすかった。
内容は頭脳の高いサイコパス教師(男)が、高校の2年4組の担任として入ってきて、周りの人間をばれないように殺していく。上巻では今請け負っている生徒はまだ殺していない。でもめんどくさい生徒は退学にもっていったり、いじめがあると学校に来て訴えてくる保護者の家を放火して殺していく。
読んでみて思ったのが、俺は漢字が苦手なので読めない漢字が割と出るなと思った。特に人の名前なんてのは、大体ウィキみたいりググッたりして覚えた。
梨奈ちゃん?をなし、、、なしな、、、しいな?とか思ったけどググったら、リカちゃんだった。恥ずかしいけど、今まで本を読んでなかったり勉強してこなかったので、そのしわ寄せが今きているといった感じ。でも覚えれたらすぐ定着するので、特に問題はない。最初は名前の読みがわからなくてもすっ飛ばして読んでたが、イメージしずらいので後半からちゃんとぐぐって読むようにした。蓼沼(たでぬま)とかをなんだイケヌマ?って読むのか?とか冗談めいて思ってたし、真田はまだ?しんだ?だとおもったらサナダだった。サナダムシかよと思った。
結構個人的に好きだったのがJKと高級車でデートしたあと、高級マンションに泊まってセックスしたシーンです。これは単純に俺が18歳の男だから、そういうシーンが好きってのはある。金持っていない若いころ、JKと高級マンションでエッチなんてのは、理想なんですね。僕は彼女いませんし、まあ持ってないものである金と女を2重にそろえたシーンなわけです。
でも主人公の蓮実は金持ちというわけではなく軽トラ乗ってるんで、そんな生活はできない。だから脅し取るんですね。頭がいいしIQが高い共感性能力がないサイコパスなんで、すごく賢く脅し取る。ターゲットになったのは久米(くめ)っていう先生で、こいつが金持ちだったんですね。先生にならなくていいほどの。
でもこいつホモで、男の生徒とセックスしたくて先生になって、実際ホモの生徒とセックスしてたんで、証拠つかんでマンションと車もっていっちゃうわけですよ。
そこで高級料理おごりで頼んで、教え子とセックスっていう。
まあくずなんですが、賢いしボロはださない。表面上はにこにこ明るい先生でみんなからの信頼も厚い。それは心理学なんか勉強してわざと演出、演技してるんですね。
結構鳥肌が立ったのが2章ですよ。
蓮実が学校の裏サイトのIDとパスワードを生徒から教えてもらった直後にクラッキングにあって掲示板が乗っ取られちゃう。それで蓼沼っていう生徒への誹謗中傷が書き込まれていくようになるんですね。
蓮実にパスとIDをこっそり、教えた生徒が荒してんのが、もしかしたら蓮実じゃないのかって思って聞いてみるんですね。
「はすみん、もしかして、、、違うよね?」って。
この時にああ、蓮実が荒らしてたのかよって俺は気づいて。
でも
蓮実が「ん?何のことだ??」
生徒「ううん、いいの」
ってすっとぼけるんですね。
それで2章が終わるんですが、
結局蓼沼は蓮実の「クラスのみんなお前が退学になってほしい」と思っているんだぞという演出をして、追い詰めて爆発させて事件を起こさせる。
それで結局退学になるんです。
蓮実にとってこいつじゃまだったのでね。計画的にやるんですね。
「アンケートとったんだ。プライバシーの観点から見せれないが」といって、ねつ造した誹謗中傷の紙をわざと落として、「おっと、、みるなよ」とかいって拾うんです。
マジでくずというか、でも頭がいい。ただそれだけというか。
この蓮実は小さいときにも親殺して、通り魔のようにねつ造してるし、好きな女の子が好きな人気な男を海でおぼれさせて殺したりするんですね。
ただひたすらそれだけの小説でした。
生徒が蓮実の過去とか調べだして、もしかしてあいつ、、ってなるところで終わってるんで、ちょっとオチがどうなるのか展開は気になるところではあります。